積もった智

メンバーであるゴルフクラブから誕生日の月に食事のご招待があるので、3月の12日に出向いてきました。翌朝携帯に連絡が入って、ナント! 同じ夜に同じダイニングホールで夕食をしていたうちの一人がコロナを患っていた、と。クラブハウスの説明に寄ると、彼は誕生日祝いを仲間達とクラブハウスで祝てっいた。私達は3人でひっそりと食事をしていましたが、確か隣のテーブルではシャンペンだのワインだの開けて、これはきっと誕生日を祝っているのだろうと想像していたのですが、クラブハウスは彼らが何処に座っていたか教えてくれない。彼は食後に具合が悪くなって、お年をめした方なので心臓発作とでも思ったのでしょうか、救急車で病院へ行ったところ、コロナと判明したのです。早速クラブハウスからその連絡が入ったのですが、ニュース、警告?を聞いた私達はビックリ仰天です。彼は誕生日のお祝いにと仲間達とクルーズを楽しんでいたのですが、仲間の一人がクルーズ中にコロナと判明、どこかの現地の病院に入院させて、他の仲間達と帰国し、数日前にサンフランシスコに上陸、2、3日前に帰宅したと。そして地元での誕生日祝いをした、までは良いのですが、知らずとは言え、コロナを自身があちこちに振り撒いていた、、もしコロナを受け入れていたら、2週間後には発症します。私達2人に取って戦々恐々とした落ち着かない2週間でしたが、それが開ける前に、今度は州が65歳以上の外出禁止令を発令、だけでなく、色々細かく注意事項が発令されました。それからの生活は、青空を見ながら、緑の景色を育みながら、在宅生活を余儀なくされました。以来、未だに65歳以上の外出禁止は解除されていません。ただその65歳以上の人達にも便宜を図り、スーパーマーケットは朝の7時から8時までの間は買い物を許された時間になりました。どうしても洗濯屋さんに行く用事ができて外出禁止令無視で(洗濯屋さんは10時開店でした)出かけたのですが、洗濯屋さんの店の前には一定の間隔で順番を待つ黄色いテープが貼られていて、お互いの距離の認識を嫌が上でも守るようになっていました。その隣はスーパーマーケット。入り口には係の人が立っていて、お客に持ち手を消毒した籠を手渡していて、観察していると店の中に入って行く人達も少ない、、もしかして、、と係の人に近づいて様子を伺ったのですが、彼は人数制限のための監視であって、今は空いているから入ってもいいよ、と勧められて、店の中に入りました。スーパーマーケットには今までにないスピードで2、3の品物を求め、ダッシュで出ました。店の中は何も変わっていませんが、ここにも距離を保つべく、レジスターの待ち順の黄色いテープがかなり離れた距離で一定間隔で貼られてありました。前の人の支払いが終わったからと直ぐにレジには向かえない。お客が荷物を持って立ち去った後、レジスターを受け持っていた人がレジスター周囲全てを消毒してから、はい、次の方どうぞ、でした。外出はままならないのですが、かと言って家の中に籠りきりでも身体には良くない。適度の運動も必要です。で、ちょっと散歩に出ました。数週間外出も、長く歩く事もなかった故、歩く衰えには我ながら恐ろしささえ感じました。マスクをつけての、恐る恐るの外出でしたが、歩いていて、反対側から人が来た、どうしたものかと案じていたら、相手がサッと歩道から車道に出た。そうか、それでいいのか、と教わりました。ただし、それが全ての歩いている人達に通じているわけではない。お互いに近づいてきているのに相手は避ける様子も見せない。そんな時には私の方から車道に出て、お互いの近距離を避けました。本来ならマスクをつけていないといけない条例が出ているにも関わらず、一定の距離を保つよう薦められているにも関わらず、ジョギングをしている女の子達はジョギングとお喋りに我関せず。犬の散歩も然り。妙齢の歩行者も然り。マスクを薦められているのがどこまで浸透しているのか、不思議でした。